睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群の患者様は約200万人といわれていますが、潜在的な患者様は約1000~1200万人にのぼるといわれています。
昼間の眠気や倦怠感を感じても、寝ている間のいびきや無呼吸の症状は自覚することが難しいことです。


スマホアプリで睡眠時のいびきの録音ができるものもありますので、気付きの第一歩としてそちらを利用するのも良いですね。気になる症状があれば、合併症を伴う場合もありますので、放置しないようにしましょう。


睡眠時無呼吸症候群の症状に当てはまるからといって必ずしも睡眠時無呼吸症候群とは限らず、ナルコレプシーなどの他の病気である可能性もあります。診断には専門医による検査が必要となります。

睡眠時無呼吸症候群とは

・10秒以上の呼吸停止が1時間に5回以上又は一晩に30回以上起こる
・10秒以上の無呼吸がノンレム睡眠期に何回か出現する

 

軽度~重度まで人によって無呼吸状態の回数などはさまざまですが、このような状態がある場合は睡眠時無呼吸症候群と診断されます。回数が多い人ほど、昼間の重度な眠気に悩まされています。

睡眠時無呼吸症候群は、太った中年男性がなりやすいイメージがあるようです。そのため、当てはまらないという人は自分では気がつかず見逃してしまう事があります。肥満は睡眠時無呼吸症候群の大きな原因ですが、肥満体型ではないにも関わらず睡眠時無呼吸症候群と診断された患者様も多くいます。また、女性より男性の方が多いと知られていますが、それは閉経前の女性の睡眠時無呼吸症候群患者が少ないためであり、閉経後の女性は男性と同じ確率となります。これは、女性ホルモンが呼吸に作用することが関係している為といわれています。

睡眠時無呼吸症候群のタイプ

閉塞型睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群で一番多いのは、閉塞型睡眠時無呼吸症候群です。
閉塞という名前のとおり、睡眠時に喉の空気を通る道が塞がってしまうことにより無呼吸状態となったり、気道が狭くなって呼吸が小さくなる低呼吸になります。起きているときは気道を塞がないよう呼吸に合わせて筋肉が動くようになっていますが、寝ている間に筋肉が緩み、舌や柔らかい粘膜が気道を塞いでしまいます。

無呼吸状態になると、窒息しないよう脳から「目を覚まして呼吸する」指令が出ます。何度も無呼吸⇔覚醒を繰り返すことにより睡眠不足となり、日中の強い眠気や病気の原因となります。

なりやすい人の特徴は?

  • 首の周りに脂肪が多い
  • 舌が太く大きい
  • 顎が小さく歯並びが悪い
  • 姿勢が悪い
  • 鼻詰まりがひどい
  • 扁桃肥大

中枢型睡眠時無呼吸症候群

脳の疾患によって呼吸をさせる命令が止まり、無呼吸状態となります。また、混合型と呼ばれる「中枢型睡眠時無呼吸症候群」と「閉塞型睡眠時無呼吸症候群」が混合して起こっているケースもあります。

 

なりやすい人の特徴は?

  • 脳疾患のある方
  • 心不全のある方

 

中枢型の患者様は睡眠時無呼吸症候群の患者様の1%未満と非常に稀ですが、自分の睡眠の状態や閉塞型か中枢型か正確に知るには、睡眠専門の病院や呼吸器科、耳鼻咽喉科などで「終夜睡眠ポリグラフ検査」を行います。

日本人の生活習慣、骨格と睡眠時無呼吸症候群

日本人に多く見られる頭蓋骨格は、前後が短く縦に長い、突出のあまり見られない、欧米人と比べ鼻が低く顎が小さい骨格です。それに加え、やわらかい物ばかり食べていると、骨や筋肉が発達せず顎が小さくなっていきます。そうすると、顎に舌や軟口蓋などやわらかい組織が占める割合が多くなり、気道が塞がれたり狭くなって無呼吸状態を引き起こします。歯が小さくなった顎のスペースに収まらず、歯並びが悪くなることもあります。

また、

「昼間の仕事中や勉強中、起きていなければいけない時などに眠気が襲う。」
 →目を覚ますためにお菓子などを食べ続けたり、砂糖とカフェインの入った缶コーヒーやジュースを飲み続ける
 →疲れや多忙から運動不足になる
 →肥満を促進させ、さらに睡眠時無呼吸症候群を悪化させる

という悪循環を引き起こしている事もあります。
眠気覚ましや頭をすっきりさせる為にタバコを吸っている方は、睡眠を見直す事で禁煙成功につながる事が考えられます。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状と影響

  • いびきをかく
  • すっきり起きられない
  • 睡眠中、何度も目が覚める(トイレに行きたくなる)
  • 日中、だるさや強い眠気がある
  • 寝ても疲れが取れない
  • 集中力がない 等

こんないびきに注意

狭い気道に空気が通るときの抵抗で発生します。健常な方でもいびきをかくことはあります。「うるさいいびき」や、「いびきをかいていたと思ったら急に止まり、轟くような音のいびきに変わる」などの異常ないびきには注意が必要です。

 

寝ている間に無呼吸になっているので本人はなかなか気が付きにくいですが、大きないびきと昼間のひどい眠気があるという人は、睡眠時無呼吸症候群の検査をすることをおすすめします。

SASの個人的問題

昼間集中力がなかったり、起きていなければならない場面で眠ってしまう事で失業や、学力低下、いじめの対象となってしまう可能性等の問題があります。

また、体に負荷がかかり、知らず知らず心筋梗塞や脳梗塞、生活習慣病になることがあります。


睡眠時の無呼吸と心筋梗塞・脳梗塞の関係
心臓の働きが強まる → 高血圧
酸素濃度の低下   → 動脈硬化
低酸素血症を何度も繰り返す → 虚血性心疾患、不整脈

 

睡眠時の無呼吸と生活習慣病の関係
睡眠不足のストレス → 血糖値、コレステロール値の上昇

 

その他の体への影響→ うつ、ED、記憶力に関係する「海馬」の萎縮 等

SASの社会的問題

  • 自動車事故
  • 建設現場や医療現場での事故
  • 機械操作中の事故
  • 作業効率、生産効率の低下

 

新幹線運転手が高速で走りながら居眠りをしてしまい到着駅を通り過ぎてしまったというニュースや、高速バス運転手の居眠り事故のニュースが記憶にある方もいらっしゃるかと思いますが、日中も強い眠気があることにより、さまざまな労災・会社や企業の損失、まったく関係のない人を巻き込む事故を起こしてしまう可能性があります。

 

日頃運転を個人的にするという人はもちろん、医療従事者、プロの操縦士・運転手や危険物を扱う職業に就く人は特に睡眠障害に気をつけなければなりません。重度の睡眠障害は、飲酒時よりも判断力が鈍る場合があるのです。

 

    • 日本

睡眠時無呼吸症候群に関わらず、重度の眠気が襲う睡眠障害がある場合、運転免許の取り消し又は運転免許停止の処分を受けることがあります。(道路交通法 第103条-1)

    • アメリカ

一部の州では睡眠時無呼吸症候群が完治するまで運転免許が交付されません。

    • カナダ

睡眠時無呼吸症候群の患者は運転免許が交付されません。

睡眠時無呼吸症候群と睡眠

レム睡眠

レム睡眠は体を休める睡眠です。そのため、脳は起きていますが、筋肉は休んでいる状態です。

目覚めやすかったり、夢を見やすいという特徴があります。

ノンレム睡眠

ノンレム睡眠は脳を休める睡眠です。脳も筋肉も休んでいる状態で、ぐっすりと眠れている状態です。

ほとんど夢を見ることもありません。

 

睡眠時無呼吸症候群になり無呼吸や低呼吸が度々発生し、酸素が足りない状態となります。その状態を脳が危険だと察知して、呼吸をするようにと指令を出します。

これが脳を休める睡眠期間に一晩に何度も繰り返されると、脳が休まらずに昼間の眠気として襲ってくるのです。

正常な睡眠では、眠り始めから多くノンレム睡眠に入り、明け方にレム睡眠が多くなります。一方で睡眠時無呼吸症候群の患者様の睡眠は、レム睡眠の出現が少なく、覚醒反応が多いのが特徴です。短い覚醒反応のため、自覚はあまりありませんが、何度も起きていることになります。また、ノンレム睡眠には1(浅)~4(深)段階の深さがありますが、3・4ステージまで達することが少ない又は無いことがあります。

睡眠の質が悪いと、寝た気がしなかったり、疲れがとれない、寝起きの倦怠感などの症状が出るだけではありません。心臓や血管などの循環器は、充分なノンレム睡眠で代謝・血圧・心拍数が低下することによる「休息時間」が重要ですので、睡眠の質の問題により、循環器疾患の発症の原因となることがあります。

睡眠時無呼吸症候群と診断されたら

治療が必要な場合、どのような方法があるのでしょうか。

 
 
 
 
 

 

 

 

 

 

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