健康な歯を抜かない歯並び治療にこだわる理由

歯学教育の矛盾

 あなたの「矯正治療」のイメージはどんなものですか? 

 

歯並びの悪いのをキレイに並べる。

 

もちろん正解です! 

 

とにかくキレイに並べればよいのなら、歯を抜いたり削ったりして、デコボコの見た目だけを整える方法があります。

 

しかし、私は、そのような治療をしません。

 

理由は単純です。歯のために良いと思っていないからです。


以下の体験は、今も残っている、私が大学時代感じた矛盾です。


ある日の午前中の講義。

 

歯周病学。

 

歯周病とは? 歯周病になる原因とは? 歯周病の症状とは? 歯周病にならないための予防法とは? 歯周病になってしまったとき、どんな治療をするのか?

 

どれも歯を保存(歯を残すための学問)しようという考え方でした。歯周病学では、歯を抜いてしまうのは、最後の手段です。

 

抜いてしまわないように、抜けてしまわないように、

 

「一生懸命、歯を残すんや!」

 

先生の言葉に、1本の歯に対するこだわりを感じたものです。
 
 

 8020 運動の話もありました。親知らずを除くと歯は28本あります。

 

80歳で20本になってもよいわけではありませんが、最低でも20本あれば、なんとか食事ができるという最低ラインです。

 

歯周病学の講義を聞いて、せめて20本は残してもらうために、みんなの歯を守らなけば! と思ったものです。

 


 午後の講義

 

矯正学。

 

歯並びの分類、歯並びはなぜ悪くなるのか? 歯並びが悪いと、どんな弊害があるのか? 歯はどうして動くのか? 歯並びをよくするにはどうすればよいのか?

 

 矯正の講義は、他の講義とは少し違い、美しさ、きれいさを求める部分が多くあります。

 

もちろん、歯並びや咬み合わせが悪いと、虫歯や歯周病になりやすくなるという説明もありました。

 

 しかし、歯並びをよくする方法、きれいに並べる方法の話になると、一転、健康な歯を抜く話になります。

 

埋まっている親知らずなどではなく、見えている、何でもないキレイな歯を、です。

 

しかも10代のときに抜いてしまうというのです。

 

歯周病の講義では歯を少しでも減らさないよう歯を守るのが私たちの仕事だと教わり、矯正学では生えている健康な歯を4本抜いて、キレイに見た目を整えましょうといっている。

 

親知らずの生え方が悪い場合には、さらに親知らずを抜いて10代で24本になってしまう。

 

8020 達成まで4本しかない。後70年もあるのに……。

 

せっかく、キレイな歯並びにしようと思ったのに歯が減ってしまうことは、ほんとうに仕方がないことなのか…?

 
これが学生のときに感じた素朴な疑問です。

 

同じ講義室で午前と午後、まったく違うことを教えている。

 

しかし、これは全国ほとんどの歯科大学や歯学部、歯科衛生士学校での日常なのです。

 

 自分の歯が失われることなく、美しく保てるのなら、健康に過ごせるなら、歯科医学的に考えても最も幸せなことではないでしょうか? 

 

また、何も加工していない、自然な自分の歯がきれいであることは、究極の健康美だと思うのです。

みんな違う歯並び・咬み合わせ

 顔も性格も、100 人いれば100 通りあるように、歯並びや咬み合わせも、みんな個性的で誰もが違います。

 

出っ歯や受け口でも程度がありますし、同じ人でも変化していきます。

 

遺伝的なことばかりではなく、環境によってもさまざまな形をなしています。
 

 歯科矯正の本来の目的には「健康」になることも含まれます。

 

 見た目だけを良くしていくものでは、決してありません。

 

歯並びや咬み合わせを治そうということになったら、その方の本来もっている骨格の範囲で、最もよい状態を目指すことになります。

 

それが結果的に、その方の自然な美しさにもなります。 

 

まずは、あなたの歯が、あなたの骨格やアゴの動きに対してどうあるべきかを気極めることからスタートしましょう。

 

その人の骨格や筋肉の動きに最も適した歯の位置や形が、その人にとっての正常な姿です。

今までの矯正治療の問題点

 そもそも矯正治療をすることは、咬み合わせの治療をすることにつながります。

 

この咬み合わせの治療とは、単に歯の並びの問題だけでなく、上下のアゴの位置関係や下アゴの動き、咀嚼筋や表情筋の機能、神経と関わりなど、非常に複雑な問題を扱うことです。

 

そして、それらを考えながら、繊細に治療計画を立てたうえで行わなければならないはずです。

 

 しかしこれまでの矯正学は、これらの重要な課題に向き合ってきたと私は思えません。

 

歯科矯正学の歴史を振り返ってみると、矯正装置の考案と改良の繰り返しでありました。

 

これは歯をいかに動かすかというテクニック的なことです。

 

もちろん歯を動かす技術の向上により、矯正治療が進歩してきたのは否めません。

 

しかし、技術的な進歩のみが独り歩きしたがために、人間の体を機械的に考えてしまうという矛盾も出てきたのではないでしょうか? 

 

 歯を動かすということのみに注目が置かれ、その咬み合わせや歯並びに至った原因を追究することが、軽んじられているように思えてならないのです。

 

それは、矯正治療前の検査の段階でも現れています。多くの矯正歯科では、歯並びを平面的に捉えています。

 

実際には、顔面頭蓋の中の一部に、歯、歯並び、咬み合わせがあるのです。

 

 歯が3次元的に、どのような状態で存在しているかを調べて、初めて治療ができると思います。

 

3次元的な考え方は、歯並びや咬み合わせの治療において、非常に大切です。

 

視点が違うと治療方針も変わってきてしまいます。

 

歯を抜く抜かないといった一生に関わることにもつながります。慎重に考えるべきでしょう。
 

 

 もう1つ、現在の矯正治療に足りないのは、治療目標だと思われます。

 

テクニックに重きが置かれ、肝心な治療目標があいまいになってきているようです。

 

治療目標が不明確であることは、それに到達するまでの具体的な指針が示されないことであり、患者さんにとってはゴールが見えないまま、出発してしまったような感じではないでしょうか。 

 

 矯正治療を成功させるためには、矯正治療を始める前の治療目標を設定する段階が非常に重要なのではないかと思います。

 

当院では、通常の矯正歯科で行なわれている最低限の検査項目はもちろんのこと、顎(アゴ)関節の動きを調べ、その動きや動く角度に合わせた、その人にとっての【あるべき歯の位置】を調べあげてから、矯正治療をスタートします。

 

歯を動かすという前に、慎重に診査診断を行うことが、当院のこだわりとも言えます。

 

矯正の診断法は歯科医師によって異なります。

 

矯正治療をしたいと思っている方は、矯正を行なう歯科医師の診査診断方法に十分に気を付けて下さい。

歯並びコーディネーターによる無料相談

当院で実際に矯正治療を経験した、歯並びコーディネーターの専任スタッフが患者様のお声を丁寧にお伺いし、おひとりおひとりに合った治療方法をご提案いたします。


「初診相談に行くにはまだよく分からなくて不安・・・」

 

「矯正をする必要があるのか聞いてみたい」

 

「歯並びは悪いと思わないけど咬み合わせがよくないと感じている」


等どんな事でも、歯に関するさまざまなお悩みを御相談ください。

※レントゲン撮影はありません。

 

 

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