僕が交通事故で3カ月間入院していたときのことだ。
僕の最初の部屋は5人の相部屋だった。
そこは、整形外科などの患者を中心に、
とりあえず運ばれてきた人たちの集まり。
僕は両足の骨を折り、となりのベッドのおじいちゃんも
何らかの理由で、同じ日に救急車でやって来た。
僕は起き上がれずにいたので、
しばらく周りの患者と話さなかったが、
半開きのカーテン越しに初めておじいちゃんと
声を交わした時のことを鮮明に覚えている。
診察に来た医師は、おじいちゃんの、
歯がなくて食べられないという訴えに、
粥食をオーダーしていた。でも、おじいちゃんは
普通の食事を食べられないのではなかった。
入院の時、入れ歯をなくしたのだ。
しかし、僕らが隣同士に寝ていた2週間以上の間、
病院食の改善はされなかった。
つまり、入れ歯を作ることはなかったのだ。
総合病院で歯科のある病院であるにも関わらずである。
医療従事者の食に対する関心のなさは、
患者の治癒を遅らせているに違いない。
そして、医科と歯科の連携は、生活の質を
根本的に変える力があるはずだと信じている。
13年たった今でも覚えている。
あのおじいちゃんの言葉。「入れ歯、どこいってんやろ...」
今でも元気だといいな!
先日、中国医科大学に招待されました(^^)
中国の歯科事情は、後日お伝えします!
2012.06.06更新
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