院長BLOG

2011.06.15更新

いつも患者さんの矯正治療をさせていただくとき、

私がはじめに学んだ矯正治療法を信じていたら、

健康な歯を抜いて矯正をしていたんだろうなと思い、

ぞっとするのである。

 私は歯学部の大学生のとき、矯正治療を受けようと

思ったことがある。

関西の大学に通っていた私は、

学生同士の実習で歯の型をとるとき、

ちょっとしたネタを友人に提供していた。

「いつまでもピーナッツ食べとったらアカンで~」

当時、私は八重歯だった。

その犬歯はピーナッツのような形をしていて飛び出ていた。

それが、歯の型をとるときに邪魔になっていたのだ

関西人が相手の気分を害さずにからかう能力は抜群だ。

「ふるた、やっぱり歯医者になるんやし矯正した方がええで。」

その一言で、矯正科の受診を決意したのである。

しかし、そこで矯正科医に言われたのは、

「とりあえず小臼歯抜いてきて。それから装置を付けるから。」

大学で習った通りだが、実際言われると

なんとも言えない複雑な気分だった。

これが日本の矯正治療のスタンダードである。

しかし、その方法で矯正治療をするのはやめた。

今の歯並びは大学卒業後に治療したものである。

もちろん小臼歯は抜いていない。

今でも、診療中に当時の事を思い出す。

もし私が、いきなり「小臼歯を抜く」と言ったら、

東京言葉の患者さんも

「ほんまかいな」となるに違いないって。

投稿者: 銀座みゆき通りデンタルクリニック

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