院長BLOG

2012.03.29更新



皆様は、歯科衛生士という職業をご存知ですか?

歯科衛生士とは、歯科医師とともに歯科医療を行う 「歯科の看護師」のような存在です。

以下の文章は、以前に(2008年)歯科衛生士の求人をしたときのものです。 わたしの歯に対する想い(ぜんぜん書き足りないですが)も入っています。 有資格者向けの言葉が含まれていますので読みにくいかも知れませんが、この文章にたどり着いていただいた「あなた」にも読んでいただきたいと、思っています。  




わたしたちは、一緒に楽しく働いてくれる  歯科衛生士 を募集しています。 これを読んで頂いているあなたは、仕事に対して意識の高い方でしょう。 わたしたちは、歯科衛生士という仕事に対して、意識の高いあなたを、必要としています。

そこで、あなたに、是非、知ってほしい事があります。 わたしたちの考えについてお話しますから、最後まで読んでくださいね。

いま、歯科業界では、予防歯科が、はやっています。 (一時のブームでないことを願います) 先日、スタッフ全員で行ってきた、東京デンタルショーでも予防歯科を扱っている業者がしのぎを削っていました。 8020運動も、随分、一般の皆さんに浸透してきました。

そこで、あなたに質問です。 一般的な、予防歯科の業務内容とは、なんですか?
① PMTC ② スケーリング ③ ブラッシング指導 ④ カリエス予防     

正解!! どこの歯科医院も力を入れようとしていますね。 わたしたちも、予防歯科は大切だと思っています。

ただ、他の歯科医院と少し違うのは、わたしたち、銀座みゆき通りデンタルクリニックでは、究極の予防を考えていることです。

なぜ、虫歯になるのか? なぜ、歯周病になるのか? よ~く考えてみてください。教科書には何て書いてあったかな...

 


バイ菌が、繁殖すると虫歯・歯周病になりやすくなります。 歯を磨かないと、バイ菌が増えますから、歯磨き、PMTCは、とても大切ですね! では、バイ菌が増えにくい根本的な解決は、本当にしているでしょうか??

あなたは、部屋のお掃除をしますね? でも、いつもキレイにお掃除しているのに、ホコリのたまるところは一緒。 ごちゃごちゃと物が置いてある所は、ホコリもたまりやすい。。。 やっぱり、きれいに整頓しないと、ダメかなぁ。。。

では、お口の中に置き換えて考えてみましょう。 バイ菌の増えにくい『環境づくり』が大切だと思いませんか? 実は、とっても単純なことなんです。

真面目なあなたは、きっと、毎日の予防処置やアシスタントワークに追われて、なかなか気づかなくなっているかも知れません。 歯並びが悪いところは、いくら一生懸命 PMTC、スケーリングを頑張っても、すぐに汚れてしまいます。あなたも、患者さんも、頑張って磨いているのに、歯肉炎になってしまいます。




わたしたちは、そもそも、バイ菌が繁殖しにくいような、お口の環境を作ることに、力をいれています。 その一つが、わたしたちが実践している、健康的非抜歯矯正治療です。

あなたの『矯正治療』のイメージは、どんなものですか? 歯並びの悪いのを、キレイに並べる。     

 もちろん正解!

じゃあ、とにかくキレイに並べればよいのか? 方法はなんでもよくて、歯を抜いたり、削ったりして、デコボコの見た目だけを整えればよいのか???



ちょっとここで、わたしの学生時代の話を聞いて下さい。 私の中には、今でも学生のときに感じた矛盾が残っています。

ある日の学校での一日。 午前中の講義――歯周病学  

歯周病とは?  歯周病になる原因  歯周病の症状  歯周病にならないための予防  歯周病になってしまったときの治療法       

以上、どれも歯を保存(歯を残すための学問)しようという考え方でした。 歯周病学では、歯を抜いてしまうのは、最後の手段。 抜いてしまわないように、抜けてしまわないように、『一生懸命、歯を残すんや!』 先生の言葉、1本の歯に対するこだわりを感じます。 8020運動の話も出てきます。 80歳で20本の歯を残そう! 人間は親知らずを除くと、28本の歯があります。 8020では、 28本-20本 ...  実は、8本失うことになります。 8本というと、結構な数です。 上下左右の奥歯2本ずつが抜けてしまう計算です。 あるいは、上下の前歯4本ずつが、抜けてしまうことを想像しても良いでしょう。 その8本は 『残念ながら失う』というのが、常識的ではないでしょうか。 当たり前ですが、80歳で20本になっても良いわけでは、ありません。 20本という定義は、20本あれば、なんとか食生活を自分の歯だけで維持できる、最低限の本数、ということらしいです。 あくまでも、快適に、健康的に、というわけではなく、最低限、です。 わたしも、せめて8020を達成できるように、みんなの歯を守らなければと思って、講義を終えたのでした。

午前の講義を終えると、いつものように、大学のとなりにある大阪府の合同庁舎の食堂へ、300円を握りしめて出かけます。 いつも、カレーライスを食べていました。その時期は、毎日、飽きもせず、カレーライスばかり食べていました。 仲良しの、福村くんと藤井くん(この2人とは出席番号が3人並びでした。実習も助けてもらった恩人です。)に『古田は、いっつもカレーしか食わへんなあ』と言われながらも、必ずカレーを食べていました。どうも、その頃から、ひとつの物事に集中(執着?)するのは変わらないようです。 おなかもふくれたところで、午後の講義へ突入です。

午後の講義――矯正学  

歯並びの分類  歯並びは、なぜ悪くなるのか?  歯並びが悪いと、どんな弊害があるのか?  歯は、どうして動くのか?  歯並びを良くするには、どうすればよいのか?   

矯正の講義は、他の講義とは少し毛色が違っていて、美しさ、きれいさを求める部分が多くあります。もちろん、歯並びや咬み合わせが悪いと、虫歯や歯周病になりやすくなるという説明もありました。

しかし、歯並びを良くする方法、きれいに並べる方法の話になると、一転、健康な歯を抜く話になります。 埋まっている親知らずなどではなく、見えている、何でもないキレイな歯を、です。 しかも、10代のときに抜いてしまうというのです。 よく抜歯の対象になるのは、前から数えて4番目の歯です。 前歯をキレイに並べるには、仕方ないと言っています。

ん? 待てよ? 午前中は、歯周病の講義だった。   8020を達成するためには、歯を一本も減らさないように、頑張って、歯を守るのが、僕たちの仕事なんだって、先生は熱く語っていたな。。 いま、目の前でしゃべっている先生は、生えている歯を4本抜いて、キレイに見た目を整えましょうと言っている。 でも、これじゃあ、10代のときに、24本になってしまう。 8020達成までに、あと4本しかない。あと70年もあるのに。。。 せっかく、キレイな歯並びにしようと思ったのに、歯は減ってしまうのか? 本当に仕方がないのか?

学生のときに感じた素朴な疑問でした。 いま、歯科医になって12年経ちますが、学生のときに習った健康な歯を抜歯する矯正治療法は、していません。今までも、したこともありません。

自分の歯で一生過ごすこと。 そのための究極の予防。 自分の歯が失われることなく、美しく保てるのなら、健康に過ごせるなら、最も幸せなことではないでしょうか?

また、何も加工していない、自然な自分の歯がきれいであることは、究極の審美ではないでしょうか? あなたは、どう思いますか?

 



これからが本題です。

わたしたちは、究極の予防と審美を、本気で考えています。 ですから、 予防によって歯の削除を避けられる小さな虫歯をも、

削って・つめる・お金をいただく

というパターンを持っていません。 きっちりとした検査診断をもとに、治療計画を立てて、助けられるはずの健康な歯を、  

抜いて・並べて・お金をいただく

というパターンをもっていません。 いくら、たくさん歯を削ってお金を頂いても、わたしたちは嬉しくありません。 健康な歯を抜いて、きれいに並べても、わたしたちの本望ではありません。
もちろん、第一選択として、歯を大きく削って、セラミックをかぶせる審美目的だけの治療法を考えません。 補綴治療は、不幸にして、虫歯や、欠けてしまった歯に対してする処置、読んで字のごとく、本来『補う』処置であると考えています。 決して、健康な部分の自分の歯を削って、失わせる処置ではないと思っています。

歯は、一度、抜いたり、削ったりすると、もう二度と戻せないのです。

長い目で見た、究極の予防を実践していくことは、 わたしたちが、気持ちよく、誇りをもって、仕事をできることにつながります。 わたしたちが、治療行為に対してネガティブな気持ちにならずに仕事に打ち込めるということは、わたしたちの気持ちも明るく、楽しくなり、患者さんにとっても、たくさんのメリットがあるものと信じています。

 



わたしは、歯科衛生士という職業が大好きです。

歯を守り、健康を守る。 複雑な社会に生きて、大きなストレスを抱えている現代人にはなくてはならない必須の職業です。

さらに、歯科衛生士の立場から、自由に削ったり抜いたりしてしまえる資格のある歯科医に対して、

『たった一本の歯の生み出す幸福・健康・大切さ』

を発信できるのではと思っています。

ぜひ、わたしたち自身も、意識の高いあなたと仕事をして、レベルアップできたら、幸せです。

今までやってきたことに、なんとなく疑問のあるあなた。 本当はもっと突っ込んだ本質的な仕事をしたいと思っているあなた。 わたしたちと一緒に、明るく楽しい歯科治療をしませんか?

~あなたは、歯科衛生士として、本当の力を発揮できます~

~あなたの能力は、限りなく伸びる可能性を秘めています~

強く思えば、通じるものです。 夢は叶います。 きっと出会えるものです。 わたしは信じています。     

 銀座みゆき通りデンタルクリニック         院長  古田 博久

 




上記の文章は、歯科衛生士の皆様をはじめ、歯科医療に携わる方々に向けて、私の考えをわかって欲しいと思って書きました。この文章を書いてから、四年が経ちましたが、今でも同じように思っています。今日も、なんとか歯を守れるように頑張ろうと思います。最後まで読んで頂きまして、ありがとうございました。2012.3.6 古田博久

投稿者: 銀座みゆき通りデンタルクリニック

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