院長BLOG

2016.09.08更新

東京歯科大学 井上教授のエッセイを読みました。

「おかしな教育」東京歯科大学 井上教授のお話
http://www.gcdental.co.jp/essay/vol269.html

 

私が学生時代は、授業でパソコンなどほとんど使っていなくて、病理実習も顕微鏡を覗いて細胞を見つけたりと、かなりアナログでした。


母校ではなく他大学の病理学講座で学位を取得したので、母校のことはわかりませんが、学生実習のお手伝いに行くと、今ではほとんど顕微鏡を覗くということはしません。

学生時代、先生に「癌はどこにあるのですか?」などと、とんちんかんな質問をして、「今見てるのが全部癌やで。細胞分裂がおかしいやろ。左端に癌真珠も見えてるやん。」などと、交代で顕微鏡を覗き、「左端ですか〜? やっぱりよくわからんのですけど〜」とか言って楽しく実習したものです。

今思えば、自分で探す、自分でなんとかする、という癖が自然についたような気がします。それは臨床的な歯科医療を行う上でも役に立つことだと思います。

今の病理実習は、パソコンに映し出されたプレパラートを自由に拡大したり移動したりして、大きなモニターに写して学生も先生もみんなで同時に見ることができ、確かに便利になりましたが、学生が自分で探すことは少なくなりました。

インターネットが発達し、どんな情報も、自力で辞書など引くことなく簡単に溢れんばかりに出てくるのと少し似ているなとも思います。

エッセイを読んで、印象に残る授業に関しても、国家試験に出るからと言われて覚えるものは、やはり印象に残ってはいないなと思いました。

 

病理ではありませんが、口腔外科の授業で、幼いかわいい女の子のスライドを教授が出して講義をしてくれたことがありました。

スライドを見ながら、「この子は外見ではわからないが上顎に大きな癌ができている。それを取りきろうと思うと眼まで及んでしまう。どうしても私にはそれが出来なかった。」とお話してくれました。

それを聞いて涙が出ました。

私はその時の癌の内容など全く覚えていないのですが、愛情を持って患者さんや家族に接する教授の想いだけは今でもしっかり覚えています。

 

エッセイの中で「情熱がない教育ほど、つまらない教育は無い。」と書いてあります。私は教育者ではありませんが、スタッフや患者さんに対しても情熱を持って接することが大切だと改めて思いました。

 

 

「おかしな教育」東京歯科大学 井上教授のお話
http://www.gcdental.co.jp/essay/vol269.html

 

 

投稿者: 銀座みゆき通りデンタルクリニック

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