先日、愛知学院大学へ口腔病理学の学生実習の手伝いに来ました。
僕は、大学卒業後、7年間一般歯科医院にて勤務し、
それから愛知学院大学の歯学部口腔病理学講座の社会人大学院に入学しました。
普通の歯医者として日々仕事をしていると、
自分のやっていることに疑問がどんどん湧いてきて、
どうしても基礎からやり直したい気持ちが芽生えてきたのを思い出します。
母校ではない大学院でしたが、、働きながら通える愛知学院大学の社会人大学院を選択しました。
東京から名古屋に毎週通い、休みの日はなくても毎日が楽しく過ごせていたことを懐かしく思います。
無事4年間で博士号が取れた時は嬉しかったですね^ ^
【愛知学院大学
口腔病理は、口の中だけではなく、全身にまで及ぶ広い範囲の病気を研究対象とします。
そして、病気を知ることにより、正常な状態をより深く知ることができるようになります。
また、臨床上でも、いつも疑うという癖がついたことは本当に財産だと思います。
大学院に入学した時期も、自分の治療行為に疑問を持ち、成長に飢えていた時で、絶妙なタイミングだったと思います。
これは、大学卒業後すぐに大学院に行っていたら思わなかったことかもしれません。
不思議な縁。深く想うと向こうからチャンスがやってくるのかも知れませんね。
ただ、大学院を出てからますます出来なくなったことがあります。
それは歯を抜いたり削ったりすることです。
病気を知れば知るほど、いかに正常なことが幸せなことかを実感します。
例えば虫歯治療。
私が学んだ通りに(全国のほとんどの歯科医が同じ通りに学び、今日も実行している)歯を削って虫歯の治療をすることは、決して治っているのでなく修復にすぎない。
さらには、予防の概念の欠落した治療行為では、新たな虫歯を増やすことにもつながりかねない。
これこそ、オーバートリートメント(やり過ぎな治療行為)ではないかと思います。
愛知学院大学は、歯学部の敷地内に新しく薬学部ができ、校舎や施設がリニューアルされています。
おしゃれなカフェテリアも出来て、いかにも男の大学だったのが柔らかな雰囲気になりました。
新しく出来た図書館も共同で使用する為、図書数も増え広くなり、充実しています。
僕の大好きな超マニアック(笑)な歯科資料展示室も新しくなりました。
今日、実習を頑張っていた3年生達は、もれなく僕と同じ歯医者になるはずです。
素直で良い子ばかり^ ^
歯科界の未来は、とても明るいと思っています。
「僕らは歯を守るために歯医者になるんだよ」
と、口腔病理の所見の話は置いといて、こっそり言ってきました(笑)