2020.06.26更新

 


myoDays Diary

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teeth model 

 

 

筋機能矯正装置を作る歯科技工士さん

Posted on June 26, 2020 by Mayuko Goto

 

皆様こんにちは!

 

歯科衛生士・マイオファンクショナルセラピストの後藤です。

 

今日もMFTの部屋をご覧いただきありがとうございます。

 

今回の内容は、私たち歯科医療機関の一従事者、歯科技工士。

 

そして歯科技工士によって作られる特殊な矯正装置についてお話したいと思います。

 

|Dental Technician

歯科技工士・歯科技工所

 

denture

 

皆様は『歯科技工士』という職種をご存知ですか?

 

歯科技工士とは医療技術専門職であり、『厚生労働大臣の免許を受けて、歯科技工を業とする者をいう。』とあります。(厚生労働省 歯科技工士法参照)

 

要するに、虫歯治療で削った歯の部分を補う、歯の被せ物(銀歯、差し歯、白い被せ物など)や、歯がない部分に装着する、入れ歯。そして矯正装置。

 

これらの物を歯科医師の指示のもとに作製してくれているのが歯科技工士さんです。

 

さかのぼること、2020年2月。

 

筆者が参加した名古屋で行われたMFTのセミナーで、筋機能矯正装置専門の技工士、小澤さんとのご縁に恵まれました。

 

取り扱っている装置を伺うと、まだ実際に目にしたことのない特殊な矯正装置(筋機能矯正装置)ばかりでした。

 

『複雑な形の装置はどのように作られているのだろう.....実物を見てみたい!』と興味を持ち、作業している所を見学させてもらいたいという筆者の要望に対し、笑顔で『いつでも来て下さい!』と寛大に受け入れて頂き、早速2月末に、技工所を案内していただけました。

 

今回の記事では、見学にいった時の様子を皆様にも提供させて頂きますね。

 

歯科医院では歯科技工士・技工所との連携は欠かせないものですが、実際技工所まで足を運ぶことはないものです。

 

専用の製作物の指示を書く技工指示書と言う用紙に記入をし、時には電話やメールを使ってのやりとりがほとんどになります。

 

患者の立場の皆様は歯科医院に行く機会はあっても技工所を目にすることはありませんよね。

 

歯科衛生士の私も実はありません。(※病院や歯科医院によっては院内に技工所が設置されている診療所もあります。)

 

そんな貴重な職場の様子の一部分を、皆様にも一緒に知ってもらい興味を持ってもらえたら嬉しいです。

 

|東京都立川にある歯科技工所【かおいく技工室】

 

それでは今回見学させて頂いた技工士さんと技工所の紹介を簡単にさせて頂きますね。

 

東京、立川で開業されている技工士、小澤さんは筋機能矯正装置という特殊な装置を専門に長年にわたり就いておられています。

 

小澤さんは技工物を作るだけではなく、歯科従事者向けに顔の成長、歯並び、口周りの機能についてや、筋機能矯正装置に関してのセミナーも開かれたり、また、それらを学びたい技工士さんの育成もしています。

 

私もこの日は筋機能矯正の種類をはじめ、沢山のノウハウを教えていただきたき、筋機能矯正についての興味が更に湧きました。

 

こちらが小澤さんの技工所 『かおいく技工室』 です。

 

lab1

 

玄関の扉を開くと、まるでカフェのような雰囲気。

 

仕事場はアパートの一室。

 

間仕切りもほとんどなく、壁一面の窓で、開放感いっぱい。

 

自作の木の壁がインテリアのアクセントに。

 

想像していた技工所とは大きくかけ離れていて、驚いたのを忘れられません。

 

lab2

 

作業スペースや収納力は申し分なし。

 

木の壁が空間をやんわりと包みます。

 

技工士、小澤さんが自らデザインした技工所は『人が集まれる空間』『シンプルな作業スペース』をキーワードに、特に配慮したオール電化、DIYの作業テーブル、ポータブルのバキュームなどを紹介してくれました。(技工物によってはガスが必要の場合があるけれど、矯正装置は電気でも代替が可能だそうです)

 

色々工夫して作られた職場はとても実用的で、その上、お洒落で居心地の良さを感じられる素敵な空間でした。

 

毎日の生活の中で最も長い時間を過ごす職場。明るく安らげる空間で働けるのは素敵ですね。

 

  pot

 

上図はプレッシャーポットという加圧釜。

 

技工所には欠かせない道具です。この釜で樹脂を固めます。

 

お部屋の案内をしていただいたあとは、今回特別に、実際にセミナーで使われているスライドを元にレクチャーをしていただきました。

 

そのスライドの一部をお見せしますね。このような感じです。 

 

power point

 

小澤さんのレクチャーの内容は....非常にわかりやすい!

 

誰もがわかるように、簡単に説明されていて、尚且つとてもシンプルで見やすいスライドです。

 

そして受けている皆が楽しめるアクティビティなどの工夫もしてあり、私も楽しませていただきました。

 

筋機能矯正に関してだけではなく、話の進め方やスライドの魅せ方まで学ばせてもらい、沢山の習得をさせていただいた小澤さんに感謝の気持ちでいっぱいです。

 

小澤さんのセミナーご興味ある方々は是非お問い合わせをどうぞ!お勧めです。

 

 

|Myofunctional Orthodontic Apliance

筋機能矯正装置とは?

 

さて、先ほどから出てくる 『筋機能矯正装置』 とは何でしょう?

 

筋機能矯正装置は、取り外しのできる矯正装置であり、主に成長期のお子様の歯並びや顔の骨格成長を口周りの筋肉(口・頬・舌)の力を正しく使い、歯並びや骨格を改善していく装置です。

 

ヨーロッパ諸国では一般的な治療方法になります。

装置にも色々種類があり、目的により装置を使い分けていきます。

 

装着時間、調整方法、または調整の必要のない、つけているだけの装置もあります。

 

一人ひとりの骨格、歯並びに適切な装置を、検査をして選んでいきます。

 

 

なぜ筋機能矯正をするの?

 

 

矯正治療といえば代表的な昔からよく施術されている方法のひとつに歯の表面に一つ一つ装置をつけワイヤーで歯を動かす方法があります。

 

一度は見たことがありますでしょうか.....?(矯正装置の種類はこちら)

 

こちらの大きな特徴としては固定式という点と、年齢は成長期に限らず適応されます。

 

それに対し筋機能矯正はお子様の成長期に行う治療法です。

 

この方法は成長期の骨格の成長を正しく誘導することと、筋肉の力を使います。

 

口の周りの筋肉は、良くも悪くも歯並び及び、顔面の骨格の成長に大きな影響を受けます。

 

口、頬、舌の筋肉の絶妙なバランスで良い歯並びへと導きます。

 

例えば、口がポカンんと開いていて舌の力で前歯を押していると、前歯はどんどん唇の方向に押し出されます。

 

また舌の位置が口の下側に落ちていると、歯はほっぺたからの力だけが加わり、内側に倒れ込み、歯が並ぶアーチは狭くなります。

 

そして、永久歯の生えてくる隙間がないことで本来生えてくるべき歯のアーチの外側や内側、場合によれば、生えてくることすらできなくなり、歯はガタガタの状態で並んできてしまうのです。

 

口腔筋機能(口周りの筋肉)を改善することは不正咬合の原因を改善させる一つの方法になります。

 

不正咬合について詳しくはこちら

↓ ↓ ↓

▶︎大人の矯正 ▶︎子供の矯正 ▶︎子供の歯並び

 

MFT(口腔筋機能療法)自体はこのような装置を使わずに訓練することが多いいのですが、同じアプローチになります。

 

では、筋機能矯正装置とはどんなものなのか。

 

小澤さんに色々な種類の装置を見せて頂いた中のいくつかをお見せしますね。

 

 

ムー

 

上図は 『 ムー 』 という名前の筋機能装置。
受け口(反対咬合)を治す筋機能装置です。

 

bio

 

上図は 『 バイオネーター 』 という名前の筋機能装置。
狭くなった歯のアーチを横方向に広げながら、下顎の成長を前方向に促す目的で使用されます。

 

Mimura 

 

上図はドイツの 『 ビムラー 』 という筋機能装置。
筋肉の力を利用し、正しいお顔の骨成長を促し、出っ歯、深いかみ合わせ、受け口の改善を目的とします。

余談ですが小澤さんは、ドイツでビムラーの認定を受けた日本人初の技工士さんです。

 

 making

 

上図は 『 バイオブロック 』 という装置を作製している工程です。

 

これらは、専用のワイヤーと樹脂のみで作られています。(バイオブロックにはネジも入っています)

 

ワイヤーを曲げたのち、樹脂の部分を作る作業中です。

 

ワイヤーの屈曲はすごく複雑な形をしていますよね。

 

もちろんすべて手作業で作製されます。

 

全てオーダーメイドです。

 

また、小澤さんは、患者様の歯の模型とお口の画像、レントゲン写真を元に、どの装置が適切か診断して装置を作られていました。

 

見た目はなんとなくお分かりいただけたかと思います。

 

では、このような装置が口に入る感覚はどんな感じなのでしょうか。

 

人それぞれ感覚が異なりますので、実際経験してみないとわかりません。

 

筆者はこのような筋機能矯正装置や、取り外しができる装置を使ったことがありませんでした。

 

患者様の立場になり、どうしても付け心地を経験してみたく、自身の歯牙模型でプレートと呼ばれている(樹脂と針金で作られたリテーナー/保定装置)装置を今回は特別に作っていただきました。

 

作製工程の動画を特別に撮影させていただけましたので、是非ご覧いただけたらと思います。

 

どうぞ職人技を堪能してください。

 

 

目の前で自分の装置が作られているのを見ながらプロの技に魅了されました。

 

簡単にワイヤーをきれいに曲げているように見え、粉と液もきれいに混ざってますよね。

 

当たり前ですがこれがとても難しく、正しい知識と相当の練習、回数を積み上げて行かないと、患者様のお口にあった装置が作れません。

 

ワイヤーを正しい位置に均等に曲げ、粉と液の混和比率はとても絶妙。

 

これぞプロの技です。

 

作っていただいたプレートを早速装着した感想は.....全く違和感はありませんでした。

 

舌が上顎を覆うプレートに当たる感じが新しい感覚で、話しづらかったけれど、舌が鍛えられた後は慣れました。

 

そう、舌は筋肉のかたまりですから鍛えれば変わるのです。

 

最後になりましたが筋機能矯正についてお分かりいただけましたでしょうか。

 

お子様の歯並び、筋肉などのお口の状態によっては、筋機能矯正のみの治療だけではなく、MFTによるアプローチが必要な場合もあります。

 

または MFTによりこれらの矯正装置を使う必要性が軽減されることもあります。

 

MFTは不正咬合の予防の1つであるというのはもうお分かりですね。

 

そして、緊急事態宣言以降、自宅にこもりがちな生活が続いた事で停滞した口周りの筋肉を呼び覚まし、健やかに整える為にも是非MFTを。

 

皆様のお口周りの筋機能から始める、健康維持のお手伝いができたらと思っています。

 

当院では専門的なMFT(口腔筋機能療法)が受けられます。

 

ご自身やお子様、ご家族の方、MFTにご興味がある方は是非下記よりお問い合わせ下さい。

MFTに関しての詳しい記事はこちら ▶︎MFT(口腔筋機能療法)とは?

 

オンラインでのMFTカウンセリングも受付中です。

 

ご予約はLINEにて承っております。

 

是非友だち登録をお願い致します。
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銀座みゆき通りデンタルクリニックの歯科衛生士・後藤です。

Myo Mentor 認定マイオファンクショナルセラピストとして活躍しております。

口内環境を整えることの大切さなど皆様にとって有益な情報を発信いたします。

ぜひお気軽にLINE OFFICIALの友だち追加をしていただき、情報をお受け取りください。

 

 

今回見学させていただいた、かおいく技工室の小澤さんは「興味がある人はどんなことでも気軽に連絡をどうぞ。」とおっしゃっていました。

 

問い合わせ先はこちらです。
email : fadtgm@gmail.com
tel:   070-1319-8759

 

以上、『筋機能装置を作る技工士さん』でした!

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

 

 歯科衛生士/マイオファンクショナルセラピスト 後藤

 

thanks

 

 

 

 


 

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投稿者: 医療法人社団FINE DAYS

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